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7.人が集まるということ

そして、今活動されているCartoon Peopleに至るんですね。
YouTubeで絵の描き方についての動画を公開するだけでなく、絵を描くのが好きな人たちで集まって、街中でスケッチをするスケッチブックサタデーを開催されていますが、参加費とかはないんですね。

トンモイさん
ないですね。ネットワーキングしているだけなので。
僕は別に、教えたりしているわけじゃなくて、僕も一緒になって描いているんです。

集まった人たちに教えてらっしゃるのかと思っていました。

トンモイさん
教えないですね。
スケッチブックとペンを持って集まってもらって、「じゃあ描きましょうか」って始めて。
絵を描き慣れていない人には、なんでもいいから目に入ったものを描いてもらいます。
とにかく描いてみるように伝える。
で、僕以外にも2、3人のプロのカートゥニストがいるので、彼らが助け船を出したり。
あとは、すでに何度も参加している人たちが、初めて来た人たちを助けていますね。
なので、お互いに助け合っているんですよね。
僕だけが教えたり、何か特別なことをしたりしているわけじゃなく。
僕が教えようと思ったら教えられますが、そうしないようにしています。
このコミュニティを、お金が絡むものにしたくないんですよね。
純粋に、このパワーが大好きなんです。

パワー。

トンモイさん
これ、パワーですよ。
だって、毎回30人ぐらいの人が集まってくれるんです。
これってパワーじゃないですか?
参加したい、描きたいっていう、その情熱ですよね。

トンモイさん
あとは、絵を描くことが好きな人同士で、日ごろの悩みについて話したいっていうのもあると思います。
例えば、僕、友達は多いですし、みんな、僕が絵を描くのが好きなのも理解してくれてはいるんです。
でも、友達を「一緒に美術展に行こうよ!」って誘うじゃないですか。
そうすると、「絵なんか見てもつまんないよ」って。
「スポーツでもなんでも、他のことしようぜ」ってなっちゃうんですよね。
誰も僕みたいに絵を描いたりしてなかったし。
そこに、Cartoon Peopleっていう、絵が好きな人たちのネットワークができたわけです。
そうすると、これまで同じような経験をしてきた人たちが集まりますよね。
「こういうことで困っててさ」って言うと、「僕もなんだよ!!」って。
初めて他の人と悩みを共有するっていう、そういう経験ができる場所でもあるんです。

トンモイさん
僕は、今後もエディトリアルカートゥニストであり続けますし、それが、僕にとってはいつでも一番大切なことです。
ただそれと同時に、このCartoon Peopleというコミュニティを大きくしていきたい。
将来的に、教育機関のようなものを作りたいんですよね、やっぱり。
たくさんの若い子たちを教えることができるし、そうすれば、新しい産業が生まれるんです。
その実現に向けて、投資家の方なんかと話したりする際に、ソーシャルメディアがすごく役立つ。
YouTubeの再生回数とか、Facebookページのフォロワー数とか、数が出せるじゃないですか。
こんなに多くの人が関心を持っているんですよって、証明できますよね。
絵に関心を持っている人たちはこれまでだってたくさんいましたけど、今まではそれを証明できなかったんです。
このために、Cartoon Peopleをソーシャルメディアをベースとするコミュニティにしたので。
可能性がいっぱいだなって感じています。

おわります