TSUMUGIのこと、日々のこと
TSUMUGIのことや日々考えたことなどについて
深谷が書きます。
御礼と決意
以前お知らせしました通り、本日、2020年9月30日をもって、TSUMUGIの活動を終了します。
これまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。自分の企画したものを読んでいただいたり、さらには感想をいただいたり、シェアいただいたりしたことについて、いつも、奇跡のようだなあと思っていました。次のプロジェクトも、またみなさんに見ていただけたらと、勝手ながら思っています。
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先ほど、トップページでの各コンテンツの紹介文や表示順を整えながら、こんなにつくったのか、と思いました。
2017年末のウェブサイトオープンから3年近く、その前の準備期間を含めれば4年近くTSUMUGIの活動をやってきたことになります。その時間を考えれば、コンテンツの種類も数も少ないですが、それでも、こんなにつくったのかと思いました。
それだけのご協力を誰かにいただいたということをありがたく思うと同時に、ご協力いただいた方たちへ、こちらからお返しできたものがなかったことへの申し訳なさも感じています。
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先日、日頃からお世話になっている先輩方とお話しした際に、「千尋ちゃんは、自分のためにTSUMUGIの活動をやっているからね」と言われ、なんて正しい理解だろうと思いました。
わたしは誰のためでもなく、ましてや誰かを助けるためでもなく、「途上国と先進国の関係の問題に関心があり、その関係が無い未来を実現したい自分」のために、TSUMUGIの活動をしてきました。そしてそれは、これからも変わらないと思います。途上国と先進国の関係の問題について考えることは、難しいし、分からなくて見えなくてしんどいけれど、もしやらなくなったら、自分が自分でなくなってしまうような、アイデンティティにかかわることなんだろうと思います。実際、中学生の頃から途上国に関心を寄せてきたので、そこを失ったら、自分の大きな部分が失われるはずです。
以前、宇多田ヒカルさんがNHKのプロフェッショナルに出演されていた際、音楽と向き合い続ける理由について、「私はたぶんマックスで自分のためにやろうとしているので」と話されていました。
なんとなく、「誰かのために何かをすること」の方が、一般的に良しとされているような気がします。でも、宇多田さんのこの言葉を知っていたおかげで、自分のためにTSUMUGIをやってきた自分でいいんだと思えているし、自分のためにやったことが、誰かの何かになることもあるんだと思えます。
きっとこれからも、自分の考えを人に伝えて、心からお願いをして、申し訳ない気持ちになるけれど、自分のためにやる以上、それらを覚悟して、引き受けて、より一層自分のために、そして自分のためであることに自覚的に、活動していきます。
そして、それがいつか誰かの何かになったり、よりよい社会をつくったりすることを願います。
深谷千尋